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スーパーロボット大戦D
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 ゲームボーイアドバンス
開発元 エーアイ
発売元 バンプレスト
人数 1人
メディア ROMカセット
発売日 2003年8月8日
価格 5,800円
対象年齢 CERO:全年齢
売上本数 約24万本[1]
  

スーパーロボット大戦D』(スーパーロボットたいせんディー)は、バンプレストから発売されたシミュレーションRPG

概要 編集

SDで表現されたロボットたちが競演するクロスオーバー作品スーパーロボット大戦シリーズ」の一つ。ゲームボーイアドバンスで発売された「スーパーロボット大戦シリーズ」の4作目に当たる。タイトルの「D」の文字は「Destiny(日本語に訳せば「運命」の意)」の頭文字である[2]。キャッチコピーは「地球消滅」。

全38話。ルートの選択次第で35〜37話に縮小することもあるが、大半のステージが前後編で構成されているため、実際のボリュームはそれより多い。プロローグと分岐を含めて全54ステージ。前作『スーパーロボット大戦R』(以下『R』)が簡単すぎたということもあり、本作は難易度がやや高めに設定されている[3]

本作の最大の特徴として、ストーリー展開がこれまでの作品と大きく異なる点が挙げられる。『真ゲッターロボ 世界最後の日』がストーリー展開において大きな役割を果たしており、オープニングシナリオでは一貫してこの作品の再現が行われている。その後もシナリオ全編通じて影響を与えており、特徴的な退廃的世界観を作り上げている。

また、原作において主人公の敵対関係にあった多数のキャラクター達が仲間になるのも特徴の一つ[4]。このうち『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のギュネイ・ガスは男主人公の友人になるなど出番が多い。これは『スーパーロボット大戦IMPACT』『R』『第2次スーパーロボット大戦α』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のストーリーが続いていたため、違う展開にしたかったのと、男主人公と絡めやすいキャラクターはギュネイしか存在せず、話の流れ上必然的にそうなったという[5]

あらすじ 編集

早乙女博士の起こした事件によって、世界が荒廃してから13年後……

フェリオ・ラドクリフ博士とその息子・ジョシュア、娘・リムの兄妹は、研究員達と共に南極の古代遺跡「ファブラ・フォレース」を調査していたが、遺跡最深部の次元の扉から異次元からの侵略者「ルイーナ」が出現。そして地球は謎の黒いフィールドに覆われ、断絶状態となる。

その頃宇宙では、ネオ・ジオンアクシズ地球落下作戦[6]が行われようとしていたが、その最中に地球が「消滅」してしまう。これにより混乱した事態の収拾を図るため、ネオ・ジオンのシャア・アズナブル、OZのトレーズ・クシュリナーダレディ・アンマクロス7艦隊マクシミリアン・ジーナスリガ・ミリティア神隼人らは宇宙と地上の異なる場所でそれぞれ同盟を結ぶ。

遺跡での事故の際、空間を飛び越えたジョッシュとリムは味方勢力[7]に保護され、彼等と共にその原因に立ち向かうことになる。

登場作品 編集

★マークはシリーズ初参戦作品。

一覧 編集

解説 編集

初登場は『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』、『マクロス7』、『未来ロボ ダルタニアス』、『メガゾーン23』、『THE ビッグオー』の5作品。世界観が特殊な作品が多いのが特徴。その他にOVA『六神合体ゴッドマーズ 十七歳の伝説』からOVA版デザインのゴッドマーズが登場。

『メガゾーン23』は主に2作目の『メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い』のストーリーを再現しているが、キャラクターデザインは1作目のものを採用する。

一部のキャラクターの顔グラフィックは『スーパーロボット大戦A』『R』と同じであるが、カットインが発生するパイロットの数が前作までより大幅増となった。また、本作の設定ではすでに死亡している『機動戦士ガンダム』のララァ・スン、『機動戦士Ζガンダム』のフォウ・ムラサメ、『機動戦士ガンダムΖΖ』のエルピー・プルプルツーは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のアムロ・レイ、シャア・アズナブル、『機動戦士Ζガンダム』のカミーユ・ビダン、『機動戦士ガンダムΖΖ』のジュドー・アーシタが特定の機体の武器を使用すると戦闘アニメに登場する。

新規作品のうち、最も世界観が特殊な『メガゾーン23』は、プロデューサーの寺田貴信が「スパロボに出すに当たって一番制限を受けてしまった作品」と称するなど、特に扱いが難しかったという[8]。また『THE ビッグオー』『マクロス7』なども原作をアレンジしてストーリーに組み込んでいるが、ゲーム中での説明では限界があるため、世界観を再現しきれてない作品が多かったとコメントしている[3]

パッケージ登場機体 編集

  • V2アサルトバスターガンダム(機動戦士Vガンダム)
  • エール・シュヴァリアー(バンプレストオリジナル)
  • ガーランド(メガゾーン23)
  • ゲッター1(真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日)
  • ゴッドマーズ(六神合体ゴッドマーズ)
  • ダルタニアス(未来ロボ ダルタニアス)
  • ビッグ・オー(THE ビッグオー)
  • VF-19改 ファイアーバルキリー(マクロス7)

システム 編集

ここでは、本作特有のシステムや新規追加・変更されたシステムについて解説する。シリーズ共通のシステムについてはスーパーロボット大戦のシステムを参照。

本作のシステムは前作『R』のものを基本的に踏襲する。どこでもセーブや『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』(以下『OG』)で導入されたボタン操作の左集中など、携帯機に特化したシステムを持つ。

本作では新たにミニゲーム「ツメスパロボ」が搭載された(詳細は後述)ほか、強化パーツの売却や主人公機の武器名変更(漢字は使えない)、特殊効果武器の追加が行われた。さらに会話の巻き戻しや会話デモ自体のスキップ機能を実装した。『OG』以来の「出撃準備」も健在である。さらには「フル改造ボーナス」がGBA版の作品で初めて実装され、最大まで強化したユニットにボーナスとしてさらなる強化を付加することが可能になった。

コンボ
一直線に並んだ敵をまとめて攻撃できる武器。使用するにはパイロットが特殊技能「コンボ」を持っていることが条件で、技能レベルが高いほど一度に多くの敵を攻撃できる。MAP兵器よりも容易に使えるため、重要度は高い。
ボーナスポイント
ボーナスポイントBP)はαシリーズなどのPPとは違い、1レベルアップにつき1ポイント与えられるもので、格闘、射撃、防御、技量、回避、命中に振り分けることでパイロット能力を強化することができる[9]。能力の合計ではなく投入した合計側に上限があり、各能力ごとに最大255ポイントまで振り分け可能である[10]
スキルパーツ
パイロットに装備する強化パーツ。パイロット能力を底上げするもの(射撃能力+10、精神力+20など)とパイロット技能を付加するもの(カウンター、ヒット&アウェイなど)とがあり、ユニット同様パイロットごとに最大装備スロット数の差異がある。
『マクロス7』が登場作品に加わったことで、新たに導入されたシステム。味方に使用すると能力アップの効果を、「プロトデビルン」技能を持つ敵には貫通ダメージを与える。歌の攻撃力や能力上昇効果はレベルによって上昇し、歌の使用には「歌EN」を消費し、ダメージ計算には能力値「歌魂」を反映する。歌による能力上昇は各能力ごとに+255までとなっている(前述のBPによる強化上限値と同値であるが、効果は重複しない)。
特殊効果武器
『OG』で登場した要素。武器の換装ができない本作では強化パーツの扱いとなる。
また、新たに追加効果のある武器が登場。ルストハリケーンなどの一部の武器が追加効果を持っており、普通の武器同様に改造が可能でありながら特殊効果武器と同じ効果を発揮することができる。
全滅プレイ
『R』までは、ゲームオーバーになる前にクイックセーブを行っていた場合はタイトルへ戻されるが、本作からはクイックセーブしても全滅プレイが出来るようになった。レベル(精神コマンド・経験値)とそれまで稼いだ資金、総ターン数を引き継ぐ。ゲームボーイアドバンスの特性に合わせて、ユーザビリティの改善をさらに改良したためである。
ツメスパロボ
本作で新しく加わった要素。スーパーロボット大戦のルールで詰め将棋感覚のゲームを行う。MAP毎に決まったクリア条件があり、これを満たせば賞品(強化パーツや賞金など)がもらえる。ゲームが進むにつれてMAPが追加されていく。
なお、精神コマンド「ひらめき」を使わない限り命中率は100%で、切り払いや分身・クリティカルなどの確率要素は発生しない(バリアは発生する)。
周回引き継ぎ
『R』同様、最終話終了時点で所持している資金とユニットの改造段階、フル改造ボーナスが記憶される。なお、改造上限は一回クリアするごとに上昇、最大20段階まで増加する。また、2周目以降奇数周で1段階ずつ敵の改造段階も上がっていくため、周回を重ねるほど難易度が上昇する。

オリジナルキャラクター 編集

男女二人から主人公を選択可能。

  • 男主人公(ジョシュア・ラドクリフ、通称ジョッシュ)
  • 女主人公(クリアーナ・リムスカヤ、通称リム)

詳細はリ・テクノロジスト#人物を参照

スタッフ 編集

プロデューサー
菊池博
寺田貴信
じっぱひとからげ
ディレクター
赤羽仁
シナリオ
鏡俊也
オリジナルキャラクターデザイン
鈴木幸江
オリジナルロボットデザイン
大輪充
藤井大誠

CM 編集

CMのナレーションは2バージョンあり、1つが今作で初登場した『マクロス7』の熱気バサラ神奈延年)とミレーヌ・F・ジーナス櫻井智)の初参戦を喜ぶ会話。もう1つが『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のシャア・アズナブル池田秀一)が冒頭部の地球消滅を間近に見て驚くもの(ちなみに『マクロス7』verでも最後にミレーヌが「地球が消えちゃう!?」と発言する)。

関連商品 編集

攻略本 編集

コミック 編集

脚注 編集

  1. 『ニンテンドードリーム平成17年12月号特別付録 GAMEBOY micro対応完全ソフトカタログ』
  2. 本体パッケージ裏の文章より
  3. 3.0 3.1 『スーパーロボット大戦D 爆烈戦闘伝導書』338-339ページ。
  4. 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のシャアや『新機動戦記ガンダムW』のトレーズミリアルド、『機動戦士Ζガンダム』のハマーン、『機動戦士Vガンダム』のカテジナクロノクルなど。
  5. 『スーパーロボット大戦D 爆烈戦闘伝導書』30ページ。
  6. 原作とは違い、アムロブライトはネオ・ジオンに監禁されているため、ロンド・ベル隊はこの戦いに参加していない
  7. ゲーム中ではプロローグで取った行動により宇宙ルートと地上ルートに分岐する。
  8. 『スーパーロボット大戦D 爆烈戦闘伝導書』124ページ。
  9. 敵から味方になる一部のキャラクター(『機動戦士Vガンダム』のクロノクル、『メガゾーン23』のB・D、『六神合体ゴッドマーズ』のマーグ(洗脳前)、ロゼ、『マクロス7』のガビル)にはこれを行うと、次の周で敵として現れた際にBPが加算された状態で登場する。なお、オリジナルキャラクターのグラキエースと『機動戦士Vガンダム』のカテジナ、マーグ(洗脳後)の様に敵の時と味方の時ではステータスが違う(この3人は、敵と味方で顔グラフィックが変わっている)キャラクターはこの状態にならない。
  10. 強化はその場で行うか、インターミッションでまとめて行うか選ぶこともできる。

外部リンク 編集

it:Super Robot Wars D

zh:超級機器人大戰D